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親の経済格差→子の教育格差は相関関係はあっても、因果関係はない。あるのは思考格差Atlas子供(こども)マンツーマン英会話教室 札幌駅/大通・横浜・名古屋駅/栄・大阪梅田

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親の経済格差から子の教育格差への相関関係はあっても、因果関係はない。あるのは思考格差

ある研究によると、子どもに貧困が連鎖する本当の原因は親の子育てにあることが分かってきました。所得格差が教育格差を生み、貧困が連鎖していくという説は、厳密には正確ではないようです。

雑誌などで、親の所得格差が子の教育格差を生み、貧困が連鎖する、という記事がたびたび取り上げられます。確かに相関関係はあると思いますが、私は直接的な因果関係はないと考えています。

最近では、高等教育を受ければ良い会社に就職できるというのは崩壊しつつあり、奨学金制度があるので大学に進学できないというケースは稀です。貧困が連鎖する本当の原因は、親の子育てではないでしょうか。それは、低所得の親の思考パターンと行動パターンが子に伝わるからです。

 

そもそも、なぜ親は低所得なのかというと、「難しい課題に取り組もうとしない」「新しい仕事に挑戦しようとしない」「困難に耐えようとしない」「逆境を乗り越えて目標を達成しようとしない」ために起こることではないでしょうか。つまり、親自身が勉強することの価値を理解していないため、親自身が認識していなければ、それを子どもに伝えることはできません。

例えば、自分の子どもに「勉強しろ」「早く宿題済ませろ」と言うのは教育でも何でもなく、単なる強制でしかありません。大人でも会社で上司から「仕事しろ」「さっさと終わらせろ」と言われたら気分が悪くなるはずです。そして、そういうメンタリティーは日常生活での親の振る舞いや子供にかける言葉にも違いが起きてきます。

要するに、貧困というのは親の思考と行動によって連鎖するわけです。じっくり考えるのを面倒な親は、子どもが質問しても「知らない」「どうでもいい」で終わってしまうかもしれません。そのような親の言葉や姿勢を見ていれば、子どもも当然それを見習います。

そうして親と同じような思考パターン、行動パターンが形成されていくわけです。例えば、虐待されて育った子どもが親になったとき、また子に虐待するというケースがあるのも、子にどう接していいかわからない親に育てられれば、本人もやはり自分の子にどう接していいかわからず、結局親と同じことをしてしまいやすいのです。

 

つまり、親自身が低学歴・低所得となるような思考と行動をしているわけで、それが子どもに伝わっていることが連鎖する貧困の原因と言えるかもしれません。一方、高所得の親の思考と行動はどうでしょうか?

彼らは積極的に学習する姿勢を持ち、難しい問題に果敢に挑戦したり、スキルアップのために日々研鑽してきたからこそ高所得になったと考えられます。そういう親は、学ぶことの意義を認識していますから、子どもにもそのように伝える傾向があります。親自身も積極的に学び、努力する姿勢を持っていますから、子もそんな親の姿を見て育ちます。

親自身が子にも挑戦することの大切さを教えます。子どもが質問してきたら、その理由を答えるか、わからなければ一緒に調べるようにしています。そういう親の態度に毎日毎日、何年間も接して育てば、子どもも親と同じような思考パターンや行動パターンを受け継いでいきます。

そのため、「勉強しろ」「早く宿題を済ませろ」と直接言わなくても、日々の会話の中から、親の論理的な考え方や勉強することの大切さは子に伝わります。このように、高学歴の親の子どももまた高学歴になりやすく、東大に合格したほとんどの学生は子どものころから一度も親に「勉強しろ」「早く宿題を済ませろ」と言われたことがないことが分かっています。

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