小学校で英語教育を導入した結果、韓国では、高校生の英語力がはっきりと上昇している。TOEICでも、「読む」「書く」「聞く」「話す」の4つの能力の総合的なコミュニケーション能力を判別することができる。
韓国の高校生の平均点は、高校1年生で400点(2002年)、460点(2005年)。2002年時点での高校生は、小学校で英語教育が行われていなかったのに対して、2005年は、すでに小学校で英語教育が導入されてからの高校生になる。
この英語力の急激な伸びをすべて小学校英語教育の成果と見るのは少し乱暴だが、同じ時期に韓国で行われたアンケートでは、小学校の英語教育導入によって、英語への興味や自信、コミュニケーション能力が高まったという回答もある。
国民性の違いもあれば、英語と接する環境も日本とは多少違うので、一概には言えないのだが、小学校の英語教育に関しては日本より間違いなく10年以上は先行している韓国のこの結果は、日本における小学校の英語教育導入を急ぐべきだという主張の裏付けになるのではないだろうか。
日本の高校生のTOEIC平均点数は400点。韓国は500点。特に、「読む」では日本150点、韓国200点、「聞く」では日本160点、韓国190点と大きな差が生まれている。
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