2010年、すでにマンツーマンレッスンという傾向は定着しており「グループレッスンの料金で、より質のよいレッスンで英会話を身につける方がいい」と考える生徒や親が圧倒的なまでに増えていった。その傾向をとらえ、急進していったのがいわゆるランゲージスペース(教室)だ。大手英会話スクールのNOVA、ジオス、ベルリッツなどが閉鎖や倒産を繰り返した揚句、大手とAtlasによる熾烈な競争は終わった。教室の場所は、ターミナル駅前と好アクセスで、ビジネスパーソンや子どもを持つお母さんやお父さんの行動範囲に則した展開をしており、ヨネナガ氏の目にはいくつものヒントが見てとれた。
いったん勢いに乗れば、あとは自然と加速度がついていく。
「期待していた以上に体験レッスンの申し込みがホームページから集まってきたのです。本当にびっくりするくらいでした」
よほどうれしかったのだろう。ヨネナガ氏はいつまでも表情がパッと輝く。
ヨネナガ氏が全国で試みたこの戦略は高い評価を得て、気がつくと、Atlasマンツーマン英会話は全国に6教室を展開するまでに拡大していた。
ヨネナガ氏はその事業基盤の確立から、各ランゲージスペースの立ち上げ、インストラクターの採用運営などのすべてに積極的に携わり、Atlasマンツーマン英会話急拡大の最大の功労者になったのである。
>>カリフォルニア大学バークレー校の大学院マスターコース卒業 |