帰国子女にもある｢英語格差｣の知られざる実態 日本への帰国者が殺到する｢高1の壁｣
(出典：2019年7月14日 東洋経済ONLINE）
Atlasマンツーマン英会話では、世界各国から帰国子女として日本に来たばかりのお子さんの語学力を「ブラッシュアップさせて欲しい…」というご両親からの要望を受け付けています。
父親の海外駐在のために、現地の小学校に通っていたお子さんは意外に多いわけです。私自身、7歳から28歳（3年間を除く）までアメリカに居たことで、自分の経験から状況を察するようにしています。
無料体験レッスンでお会いしてみると、お子さんが頭の良い子の挙動をしていることがわかってきます。お母さんにお子さんの状況を聞いてみると、中学、高校、大学は地元の学校に行かせようとしています。
帰国子女のお子さんを持つ日本の母親は、自分の息子や娘に対して消極的であることが多く、一度住んでいたところに戻るとは考えていません。だから、そこまで頭が良いと考えたことがないということです。
「想像力が豊かな子」の親がしている4大習慣
(出典：2020年9月25日 DIAMOND Online）
よくあるケースとして、幼い頃から本が好きで両親が何時間でも本を読んであげている傾向があります。渡航先の海外でも、図書館からあらゆる絵本を借り、書店で購入した本を合わせると家中が本だらけであるというわけです。
特に、7歳までに海外に引っ越したケースとしては、現地でテレビがない生活の中で本だけを読める環境にしてきたことが頭の良さを助長されることがわかっています。テレビゲームを一切させず、工作や折り紙、手芸など家庭内で考えて遊び、楽しく過ごしていたということです。
部屋はすごく散らかりますが、意欲は育っていると感じるのもその特徴が見受けられます。本を読むのが大好きで、時間がある時は様々な分野の本を読んでおり、特に理数系に興味があるようです。
本人は、小学生の時から将来的な展望が見えており、具体的な職業をすでに選択しているケースもあります。例えば、大学の医学部で医師免許を取得し、臨床や研究をやりたいといった夢を語るお子さんもいます。
本人が本当に、そのような道が適正であるのかはわかりませんが、地元の高校や大学へ通うよりも海外の大学に入学するために今から語学力を維持しておくことは重要であるものと考えられます。
北海道では比較的少ない、公立の中高一貫校に中学受験するか、近くの中学に通いながら高校受験に備えるかは本人次第ですが、海外事情を知る専門家の意見は貴重であるように思われます。
そのような状況の中、私が不思議に感じたのは母親が我が子の頭の良さに気づいていないことです。ただ本が好きなだけの子どもであると思っています。近い将来、お子さんがスタンフォード大学やハーバード大学を卒業できるとは考えたこともないようです。
あるいは、東京大学や北海道大学でも良いとは思いますが、世の中には学習塾に通わずに現役で有名校に合格できる逸材が存在しています。つまり、最近の塾ブーム自体がおかしいと思わざるを得ないわけです。
最近の風潮として、塾だけではなく、受験のための予備校に通わないと東大や北大に合格しないと思い込んでいるように思います。人工的に暗記マシーンにさせ、技術的に有名大学に入れようとしています。
人工的・技術的な勉強法はコストがかかり、受験のプロ講師たちが徹底的に教え込んでいきます。しかし、「東大に合格する」ことと「中身のある勉強ができる」ことは全く別次元の話です。
次回は、アメリカの大学についてです。わざわざ日本の大学に通わせる必要はなく、さらに日本企業がキャリアパスとして認めてくれるアメリカのディプロマ（卒業証書）を得る方法もあります。
