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少子化の中で相変わらず日本では誤った教育が子どもたちに対して行われています。学ぶことの基本を知らないままオリジナリティー(個性・ユニークさ)だけが問われているというわけです。しかし、基本がなければそれを実践することはできません。 まず知るべきは「基本」、そして「型」です。基本や型を知らない人間に次はないということです。なぜなら、基本や型を体得すれば実践時にスピードが速くなるからです。一つの決まった動作が速くできるように脳がプログラミングされていきます。 そして、無意識で動けるようになり、結果として余裕が出てきます。その瞬間にアイデアも出てくるようになります。したがって、子どもはまず基本、そして型から徹底させるべきです。その意識を持つことから、はじめて次に進む人材が生まれてくるということです。 誤った民主主義による平等観念として、まずは子どもに意見など聞く必要などなく、黙ってやらせることです。ひたすら打ち込む中、動作の一つ一つが無意識化され、次のレベルに上がっていくというわけです。あくまで口先の動きによってではなく、何度も何度もくり返し同じことを行うしかありません。 今、教師や講師などの指導者、そして教わる側の子どもも基本と型を徹底して知り、最終的に完全に自分のものにすることが求められています。指導者も子どももお互いに押し込むのではなく、吸い込まれることによって一つになるというわけです。そのことにより、何かを究めることは結局、自然に向き合うということです。何をするにしても、ここに極意があるというわけです。子どもに対する躾(しつけ)とは、自然に行うものであって、そして躾こそ現在の日本人に決定的に欠如している最も重要なことだということです。
さて、これまで私たちAtlasでは、「将来的に日本の担い手となる子どもたちを育て上げる」という仕組みに取り組みたいと強く皆様に訴えかけてきました。 しかし、私たちAtlasは民間の語学スクールであって、いわゆる専門家ではありません。私自身、日本に住んでいる単なる一市民にしかすぎません。しかし、こうした社会学や教育学、心理学、医学、経営学、そして社会活動など幅広い、しかも全国津々浦々までをも視野に入れた一大国民運動を展開するには、現場をご存じである専門家の方々のご協力が絶対に必要です。そこで、専門家の方からの意見としてこのような解決方法が提示されていることを最近になって知りました。
要するに、「虐待が起きるのは、親たちが孤独だからです。核家族化の中で若い親たち、特に母親たちがスマホしか相談相手がいないからです。しかしスマホは正解だけを語ってくれるわけではありません。そして何よりも母親自身、ぬくもりが欲しいということです。それがなければ、夜泣きで大変な時期に気が狂いそうになり、手を出し、ついには虐待が恒常化してしまうのも当然の成り行きなのではないでしょうか?」
これは明らかに日本社会全体の問題です。社会全体が取り組まなければならない問題です。ところが、日本は全く違う方向に向かっています。そして、将来的に日本の担い手となる子どもたちがひょっとしたら日本を救いの方向へと導いていってくれるかもしれないわけであって、その尊い幼い命が失われてしまうほど深刻な状況に追い込まれているということです。 この世でこれほどの悲劇はなく、人災もありません。そもそも子どもには何の罪はないわけです。どうぞ皆様のご意見をお寄せください。私たちは、小学生~高校生までの志を持ち始めた子どもたちに対して、親とは違う自分を意識し始めた子どもたちを育むような仕組みができないかと考えています。 公教育とは違う、寺子屋のような地域ごとに民間が行うこうしたアプローチが非常に有効だと考えています。是非とも皆様のご意見をお寄せください。その一つ一つの声が次の日本を創り上げていくはずです。お待ちしております。 |
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