書店にあった英語が話せない大学教授の文法書|Atlas子供(こども)マンツーマン英会話教室 札幌駅/大通・横浜・名古屋駅/栄・大阪梅田
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10.書店にあった英語が話せない大学教授の文法書

書店の英語学習コーナーには、英文法と名のついた本は山のようにありますが、学習英文法というタイトルの本はこれまで目にしたことがなかったので立ち読みをしてみたところ、ツッコミどころ満載の本でした。

生徒:「先生。この前、海外旅行行ったけど、俺の英語、全然使い物にならなかったですよ。文法はけっこう勉強したのに何でですか?」

先生:「それはね。学校でいっぱい習うのは、学習英文法だからだよ。一般社会で通用する英語が学びたければ、ふつうの英文法をやらないと。」


学習英文法というのはこんな使い方をするのでしょうか?前置きはこのぐらいにして、最初から中を覗いてみましょう。タイトルが、本の出版前にシンポジウムが開かれたようですが、そのタイトルは「日本人にふさわしい英文法の姿を探る」というものでした。

英語の文法は英語の文法であって、「日本人にふさわしい」文法なんてありません。おそらくシンポジウムの内容は、日本人にふさわしい英文法の「学び方・教え方」を探るという内容ではないでしょうか。しかし、言葉の専門家が集まるシンポジウムだという割には、適当なタイトルになっています。今まで専門家は一体何を研究してきたのでしょうか?

また、「シンポジウムには主催者が驚くほど多くの参加者があった」と、書いていますが、こんなタイトルのシンポジウムに先生方が集まって議論しなければいけないということは、日本では長い間日本人にふさわしい英文法の姿がわからずに、英語教育がなされてきたということになります。

日本の英語教育では文法はずっと重視されていましたし、今も高校では多くの学校で文法重視の授業が行われています。それなのに、今だに日本人にふさわしい英文法の姿がわかっていないとしたら、それは「専門家が仕事していない、税金・給料泥棒だった、私は無能だ」と認めたようなものです。

さらに、「英文法は参加者が驚くほど多い」「英文法に対する関心が高まっている」「文法軽視に対する危機意識が高まっている」と考えているようです。「コミュニケーション重視」の英語教育によって文法が軽視されているのが問題だということでしょう。

しかし、今でもほとんどの高校や塾などで、文法重視の指導が行われているのが実情です。彼らにとって英文法というのは、いくらでも小難しく説明することができる魔法のようなものかもしれません。日本人にふさわしい英文法の姿なんていうと、飛びつく先生が多いのでしょう。

そもそもこういう難しい研究をしている先生は、論文を書くといった前もって準備したり、時間をかけて手直しできること以外にごく普通の日常の中で事が進む場面でも英語をお使いになれるのでしょうか?

英文法の知識はあっても使うことはできない、そんな先生に英語のことをアドバイスしてもらっても無駄になるだけです。多くの専門家や先生が文法にしがみつく、その本当の理由は、「英語を小難しいものだと思わせて自らの存在意義を確かめ合おう」ということではないでしょうか?

「文法重視は死守しなければならない」といったところかもしれません。「英文法に対する再評価は専門家や教師だけでなく、一般の人の英文法に対する再評価も高まっている」とあります。その根拠は、書店の英会話コーナーで英文法というキーワードが入った本が急増しているからだそうです。

しかし、確かに英語学習関連本の数はどんどん増えています。でもそれは「文法」の本だけではなくて、ありとあらゆる「英語本」が急増しているのです。「成果が上がらない英語教育の元凶の代名詞であった英文法の必要性が再評価されているのは間違いない」とありますが、本当にそうでしょうか?書籍発行数の調査でもされたのでしょうか?

この本は多くの著者の方が分担して書かれているようです。「豪華だと自負している」顔ぶれだそうです。自分たちのことを豪華とは、これまたスター気取りなことです。豪華な専門家がこんなに揃っているのに、今でも日本人にふさわしい文法の教え方すら分かっていないってことでしょうか?

目次より、 「学習者にとってよりよい文法とは何か?」の意味順の提案があります。意味順の提案だなんて、もしかして英語教育界では返り読みが常識なのでしょうか?例えば、sometimesの文中での置き場 「sometimes に関しては、yesterdayよりも触れる機会が少なく、日本語の影響を受けるせいで。ですから、学習英文法の中には副詞の位置に関する記述が必要であり…。」 は「触れる機会が少なく」て間違うのなら、機会を増やせばいいだけの話ではないですか?

日本語と英語の文法には大きな違いがあるせいで、日本人が話したり書いたりする英語には、日本語の影響が出てしまうというのはよくあることですが、例えば髪を切った時に、人から「髪切ったの?」と聞かれて、つい I cut my hair. と出てしまうのはご愛嬌ですが、「自分で自分の髪を切った」と解釈する人はまずいないでしょう。

しかし、大学教授が人に「ご専門は何ですか?」と尋ねられて、「I’m Shakespeare.」と答えてしまうことがあると言うのは、英語を散々勉強してきた人が、本当にこんな言い方にしてしまうのだとしたら、それは間違いなく英語を使ったことがない証拠と言えます。それ以外の理由があるはずありません。

そんな当たり前のことを、「英語と日本語の距離が遠い」といった専門的な問題だと考えてしまうのは一体なぜなのでしょう?「専門家でもこんな間違いをするほどに英語は難しいものなんだ。だからしっかり勉強するしかないんだ」そう思い込ませたいのか、「英語をどんどん使っていけば、ちゃんと正しく使えるようになる」という事実を認めてしまっては、自分の仕事がなくなってしまうからではないでしょうか?

最後に、編著者の言葉から 「教師がどんなに努力しても、英語のすべてを教えることはできません。それでも、うまくいけば、英語が使えるようになるのです。」 (出典 「学習英文法を見直したい」大津由紀雄 編著 研究社)

うまくいけばというのは、英語習得というのはギャンブルか何かなのでしょうか?この大学教授は英語はもとより、日本語もまともに使えないようなのです。

 

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