実際に小学校で英語に接し始めると、どういう効果が期待できるだろうか。日本の高校生に小学校以前の英語学習を振り返って回答してもらったところ、以下のような結果が出てきた。調査対象は東京都内の5,000人で「小学校での英語教育を積極的に行ってきた地域」の高校を意図的に選んでみた。
高校生の約60%が小学校のとき及びそれ以前に英語学習をしていた
「学校のみ」30%、
「学校と学校意外の場所両方で」15%、
「自宅や英語教室などの学校以外でのみ」20%、
「英語は勉強していない」35%、
「不明」5%。
学校での英語学習について
「年数回程度」30%、
「月一回程度」30%、
「週一回程度」33%、
「週二回程度」5%、
「週三回以上程度」1%、
「不明」1%。
注目すべきはここからですが、小学校のとき、英語学習の経験のある生徒50%が中学校に進んでも「英語が好き」と答えているのに対して、小学校での英語学習経験がない生徒では、中学校に進んだとき、「英語が好き」と答えたのは35%しかいなかった。小学校から英語を勉強する機会があると、それだけ英語が好きになりやすいという傾向がはっきりと見られたのである。
なお、小学校で英語学習経験のある高校生に、「小学生のとき、英語は好きだったですか?」と尋ねると、約半数の50%が「好きだった」で、「嫌いだった」は10%しかいない。また「好きでも嫌いでもなかった」が33%いる。英語好きの子どもを増やすという意味からも、小学校からの英語教育の導入は、より早く実行することが望まれるということは明白だ。
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