絶望的な日本の中学英語教育|Atlas子供(こども)マンツーマン英会話教室 札幌駅/大通・横浜・名古屋駅/栄・大阪梅田
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6.絶望的な日本の中学英語教育

これからお話しすることは、私が住んでいる地域での話ですので、皆さんの住んでいらっしゃる自治体には当てはまらないことかもしれませんが、多少の差はあれ、英語力も社会常識もあやしい先生が増えている気がするのは私だけでしょうか。

東京では教員が減っていると言われていますが、英語では特に厳しいものがあるそうで、よい先生を見つけることは難しいそうです。そのため、先生が必要だとなれば、英語教育とは全く関係のない職業、例えばホテルマンだった人が早期退職したといった場合でも、免許さえあれば、即、講師になれてしまうのです。

そうすると、その先生はかつて自分が教わった昔ながらの教授法で英語を教えることになります。中学1年生のごく初歩の段階から他動詞や自動詞などと、覚える必要のない文法用語を使ったりして、英語学習のスタートラインから、英語を難しいものにしてしまうのです。

専任の先生だからと言って安心はできません。先生でも間違うことは当然あります。会話だったら、間違うことを恐れずにどんどん話すという姿勢を生徒に見せることも、英語の先生には必要でしょう。しかし、生徒に配るプリントにのせる文章となったら話は別です。やはり基本的なところは確実におさえてもらいたいものです。ところが、これもお粗末なものが多いのです。

社会科見学のプリントに英語のメッセージがありました。We'd like to practice my English. この英語だけでも相当なものですが、さらに社会見学の時には、「外国の人を見かけたら英語で話しかけてみよう」だそうです。

どこまでも能天気な指導がなされています。イギリス人の友人は、「東京の空港に行くと、やたらと生徒に声をかけられてうんざりする」と漏らしていました。外見が白人だったら英語話者だとみなすとは、いつの時代の教育でしょうか?

中学の英語の先生の中には、高校生を教えるのは難しいから中学の先生になったという方も少なくはないのかもしれませせん。けれど、英語が使えるようになるために一番大切なのは、むしろ中学の段階であって、中学にこそ英語が使える先生がたくさん必要なのではないでしょうか?

ここで、中学で使われる検定教科書で遊んでみましょう。以前の教科書では、How do you do? といった挨拶が、あまり使われてなく、フォーマルすぎると指摘されていましたが、最近の教科書では逆にカジュアルさを狙っているのか、Really!? がブームのようです。ここで中1の教科書から絵を見て、好きなものを選び、例にならって会話をしましょう。

A:I like tennis. (Aさんと同じものが好きな場合)
B:Really? I like tennis, too. (Aさんとちがうものが好きな場合


Really? I like baseball. と答えることになっていますが、なんとなく変な響きです。Really? I like tennis, too. はありでしょう。 「そうなんだ!私もテニスが好き!!」 しかし、Really? I like baseball は、喧嘩を売っているかのようです。

「ふーん、そっか。俺は野球だな。」「…。」のように、この教材を作られた先生方は、「Really」をリアルなおしゃべりでよく使われるのでしょうか。別の教科書では、中1用の1冊の中にReallyがなんと6回も出てきました。

A: We usually eat it with our fingers.
B: Really? That’s interesting. 「へえ、知らなかった」なReally。
A: She’s twenty-seven years old now. B: Really! 「ワーオ的なReally。」
A: We don’t use that in my country.
B: Really?「そうなの?」なReally。


6回も出しておけば、様々なシチュエーションに合わせて Really が使い分けできるだろうということなのでしょうか?

相槌言葉というものは、声の上げ下げや表情が変わることで、その意味合いは微妙に違ってくるものです。実際の場面で何度も繰り返し使わないことには、うまく使い分けできないでしょう。この教科書をそのまま真似ると、日本語のニュアンスでは、「うっそー」、「えー」、「信じらんなーい」を連発する会話になってしまいそうです。

 

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